咳払いが聞こえる距離を愛しく思える日まで

コロナウイルスに関する記事
達人ちゃん

世界中で猛威をふるう「新型コロナウイルス」についてのコラムだよ

「謦咳(けいがい)に接する」――

 すぐ近くで咳払いを聞けるだけで幸せだという意味から、尊敬する人と直接会って話をすることを表現した言葉だ。咳払い自体は本来「私はここにいる」という主張の行為だが、困ったことに今、世界中で新型コロナウイルスが­「咳」と恐怖を伴ってその存在感を示している。今はいかに尊敬する人でも、隣で長らく咳をされれば距離をとりたくもなる状況かもしれない。

 日本政府からは2月26日、スポーツや文化イベントの中止要請の方針も打ち出された。日々、感染拡大のニュースが流れている中では仕方がない。

 コロナウイルスの患者の不安や苦痛はもちろん、卒業を控えた学生や長期間準備してきたイベント運営者らの葛藤は想像に難くない。新たな門出を前にこれまでの日々に思いを馳せたり、訪れた人を笑顔にすることを目指して頑張ったりしてきたことだろう。

 世界保健機関(WHO)よると、コロナウイルスの潜伏期間の多くは5~6日で、長ければ二週間弱とみられており、無症状や軽症の人でも他人に感染を広げる例もある。これが対応を難しくしているとのことだ。

 国内で実際に死者も出る中、風邪気味な体調の人はもしかすると自分が感染しているのか、はたまた咳をする隣人が感染しているのかもしれないと疑心暗鬼になるかもしれない。こうした恐怖が私たちに絡みついて離れないでいる。

 ただ必要以上におびえる必要がない要素もある。病状は「感染した人はほとんどが無症状か軽症」とされる点だろう。とはいえ現状、特に有効な抗ウイルス薬などはないとされており、専門家会議によると今の対策の最大目標は「感染の拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡数を減らすこと」だ。

 どうすればいいのか。答えは単純で、「正確な情報を手に入れ、出来ることをやる」。当たり前だが、人ごととは思わないことが大事だ。自分に症状が出なくても自分の大事な回りの人を苦しめてしまう可能性もあることを忘れてはいけない。

 私たちの目の届かないところで、患者と向き合っている人もいる。コロナウイルスと苦しみながらも闘っている人もいる。学校や企業もこの状況をよく鑑みて、判断しないといけない。当然難しい選択を迫られることもあるが、大事になるリスクを取るほどのことはそうそうあるまい。

 どれだけ画面越しに人と向き合える時代になっても、肌身に感じる同じ場所の空気、気温、音…そして人の表情や仕草を共有することは、他にかえがたいことだ。もちろんそのすべてが喜びではないが、咳の聞こえる距離を愛しく思える日を取り戻すためにはみんなで闘わなければならない状況なのは間違いないだろう。

コロナウイルスの特徴

■軽症や治癒するパターンが多いが、高齢者や持病のある人は重症化するリスクが高い
■新型コロナウイルスは、ペットからは感染しない

(厚労省より)

どう感染するのか

  1. 感染者のくしゃみ、咳、つば などと一緒にウイルスが放出され、そのウイルスを口や鼻から吸い込み感染。
  2. 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付く→他の人がそれを触ってウイルスが手について、その手で口や鼻を触って感染。

主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
この原因の対策:手洗いや消毒が有効

コロナウイルスに関する経緯

  • 昨年末から中国湖北省武漢市を中心に広がった。
  • 最初はさほど警戒されていなかったが、人から人への感染を確認したとの発表から一気に緊張感が高まった。
  • 1月中旬、日本でも感染患者が確認される。
  • 1月下旬、最初に患者が確認された武漢市で都市封鎖。各地で外出制限が実施された。その後も、拡散は止まらず。その後、世界各地30か国以上で感染が確認される。
  • 2月上旬、感染者が発覚したクルーズ船が横浜港に到着。東京でも屋形船での新年会参加者らの感染などが次々と判明。
  • 2月中旬、クルーズ船から検査で陰性だった乗客が下船。
  • 2月下旬、クルーズ船で陰性とされた下船者から感染者が確認された。さらに検査漏れも発覚。

コロナウイルスの情報に関するページ

首相官邸のコロナウイルスに関するページ

  1. 新型コロナウイルス感染症について
  2. 一人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策は?
  3. 新型コロナウイルス感染症が疑われる方へ
  4. 各都道府県発表のお知らせ・相談窓口

などが簡潔にまとめられている。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

厚労省のコロナウイルスに関するページ

コロナウイルスに関する網羅的な情報は国(厚労省)が簡単なQ&Aにまとめている。

最新情報の更新もあるのでまずはコロナウイルスがどのようなもので、今どのような状況下の対策をしているか知るのも正しい行動への一歩となる。不安な方は是非目を通してみると良い。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

国からのイベント中止要請のページ

令和2年2月26日(安倍総理)
政府といたしましては、この1、2週間が感染拡大防止に極めて重要であることを踏まえ、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがあることを勘案し、今後2週間は、中止、延期又は規模縮小等の対応を要請することといたします。

厚労省より

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00002.html

患者の治療状況について(国立感染症センター)

コロナウイルス患者の病状、診断、治療について情報が発表されている。

http://dcc.ncgm.go.jp/index.html