説明しよう!ビスケットとクッキーの違い

説明しよう!ビスケットとクッキーの違い

 穏やかな昼下がりのティータイムには、パン…ではなく、口の中に広がるバターの優しい甘さとサクサクの食感でおなじみのクッキーが紅茶のお相手No.1だろう。間違いない!

 特にミルクティーは牛乳とクッキーのバターの脂肪分の共演がお互いを高めあう。
まあ、言葉にするまでもない常識だ。

 個人的には、小さなクッキーより「鳩サブレ―」※くらいのサイズだと満足感が大きい。
(※鎌倉の定番土産。鳩をかたどったサブレ―。バターたっぷりの甘さがたまらない。)

 しかし、クッキー、ビスケット、サブレ…この焼き菓子には、様々な呼び方があるが皆さんはその違いを知っているだろうか。

 今日は、一つ賢くなって優雅なティータイムを迎えよう。

青ちゃん

一度は気にしたことがあるネタだと思いますが、曖昧な方は多いのではないでしょうか?

みづきちゃん

そういえば曖昧ですね…
私も優雅なティータイムを迎えるために勉強します!

ビスケットはパン!?現在でも保存食として活躍

 まずは「ビスケットは森永」といわれる森永製菓の説明を紹介しよう。

 日本では、ビスケットとクッキー両方の名前が使われていますが、実はこれは同じ意味。

 なんとなく察していたが、いざそういわれると少し拍子抜けである。実際、おそらくこのふたつを識別して食べている日本人はいないだろう。

 とはいえ、それぞれ使い分けられているようだ。続きの説明を見てみよう。

 ただ、菓子業界では糖分や油分が多めの、手作り風のものを、クッキーと呼んでもよいという決まりがあり、区別して使われることもあります。

 イギリスではビスケット、アメリカではクッキー、フランスではビスキュイ、ドイツではビスキュイートなどと呼ばれています。

 ずいぶん昔のことだが、私もある日突然違いが気になって英和辞典でクッキーとビスケットを調べたときに、クッキーは米国英語、ビスケットは英国英語と書かれていたのを発見した記憶がある。英国紳士を語りたい御仁はビスケットと呼ぶことを推奨する。

 そもそもの国の言葉の違いが元だが、日本においてはクッキーの方に成分のルールがあるようだ。

 アメリカでビスケットというと、やわらかい菓子パンのことを呼びますが、国によってビスケットとクッキーの言葉の使い分けはあまりはっきりしていないようです。

 これは驚きである。アメリカにおいては、ビスケットは柔らかいパンのことだという。ビスケットはパンだったのだ!逆にそもそもイギリスにはクッキーという言葉がないとのこと。

 ちなみにビスケットの語源は、語源はラテン語で「2度焼かれたもの」の意味だそうだ。保存食としての能力が高く、現在でも災害時の非常食としての役割がある。ビタミンやミネラルなど栄養価もあり、火や水を使わなくてもそのまま食べられるので非常に重宝される。

日本では1971年に違いが決まった

 さて「お口の恋人」ことロッテも丁寧にこの違いを説明してくれている。

糖分と脂肪分の合計が40%以上含まれていて、手作り風の概観をもつものをクッキーと呼んでもよいという決まりがあり両者を区別して使う傾向があります。

ロッテ

 ほぼ同じ説明だが、成分について少し詳しく説明してくれている。脂肪分の含有率は風味にも当然影響してくる。

 これはアイスクリームの定義に似ている。アイスクリームとは乳固形分15.0%以上 (うち乳脂肪が8.0%以上) 入っているものと厚労省が定めているのだ。ラクトアイスは3%以上、氷菓となるとさらに少ない。アイスクリームの方がシビアだが、確かに味の差は大きい。

 その理由は、この決まりが出来たのが昭和46年で当時、日本では「クッキー」は「ビスケット」よりも高級品だと思われていました。

 安物の「ビスケット」を「クッキー」というのは、消費者を誤認させる恐れがあるとしてこの決まりを作ったそうです。

 昭和46年は1971年。参考までに、この年はNHKが全番組カラー放送を始めたり、マクドナルド日本第1号店が銀座にオープンしたりした年だ。この当時、クッキーが高級ということになっていたようだ。糖分や脂肪分にあまりに差があると、別物級に味も違ってくるので定義づけされたのも当然かもしれない。

 ちなみに全国ビスケット協会が定めている。同協会ではビスケットに関する知識クイズなどに挑戦できる。

サブレはフランス語で「砂」

 では似たようなサブレとはいったい何なのか。

 フランスではクッキーやビスケットと呼ばれるお菓子は存在しておらず、焼き菓子全体をサブレと呼ばれている。

 「和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典」によると、サブレは「砂」を意味するフランス語「sable」に由来

 その理由は、「さくさくとした食感が砂を想起させるからとも、生地の材料を混ぜるとき細かい粒状になるからともいわれる」からだ。

 …では、鳩サブレ―は鳩クッキーや鳩バスケットではないのか?

 その答えは鳩サブレーを製造する豊島屋のHPにあった。

 試作を食べてもらった人から「おや?コイツはわしがフランスで食ったサブレーちゅう菓子に似とるゾ」と言われたことに由来するようだ。

 そもそも当時はバターが貴重だったのでさぞかし今より特別なお菓子だったのかなと想像する。試食した人のリアクションなんかを想像してみる。いつの時代も人の憩いの時間を思って作られる焼き菓子は、幸せの象徴そのものだ。

【参考情報】

森永製菓 「ビスケットとクッキーの違い」
https://www.morinaga.co.jp/contact/faq/detail/21

ロッテ 「ビスケットとクッキーの違い」https://www.lotte.co.jp/kengaku/biscuit/topics/topics02.html

全国ビスケット協会のHP 様々な豆知識が説明されている。
https://www.biscuit.or.jp/top.html

鎌倉 豊島屋「鳩サブレ― 鎌倉生まれの鎌倉育ち」
http://www.hato.co.jp/hato/story.html